転職エージェントってどんなことができるの?
転職エージェントの賢い使い方が知りたい!
この記事ではこのような疑問を解決していきます。
筆者はこれまで転職を3回経験し、転職エージェントを実際に利用してきました。
転職エージェントは求職者にとって非常に便利なサービスで、基本的に利用しない理由はないです。
普通に利用するだけでも転職活動は有利に進みますが、ちょっとしたコツを知ることで自分にマッチした企業と出会える確率をさらに上げることが出来ます。
転職エージェントとは
転職エージェントは求職者の強力なサポーターです。
単なる求人情報の提供だけではなく、キャリアプランの設計や、企業との交渉、入社までのプロセスを一通りサポートしてくれます。
具体的には、担当のエージェントとテレビ電話やLINEなどを利用して二人三脚で転職を目指していくことになります。
これにより、個人での転職活動に比べて効率的で的確な職探しが可能です。
転職エージェントを利用する最大のメリットは、あなたのスキルや経験に合わせて最適な求人を紹介してもらえること。
また、非公開求人を紹介してもらえる場合もあり、他の求職者には知られていないチャンスを得られることもあります。
年収アップやスケジュール調整などの企業との交渉も代理してくれるので、自分では言いづらいこともプロが行ってくれます。
このように、忙しい日々の中で転職活動を進めていくのに、転職エージェントのサポートは必要不可欠です。
転職エージェントの主なサービス内容
サービス内容 | 詳細 |
キャリアカウンセリング | ・過去の仕事での実績やスキルの棚卸し ・退職理由や転職の目的のヒアリング ・今後のキャリアプランの設計 |
求人情報の紹介 | ・カウンセリング内容を元に求職者にマッチした求人を紹介 ・非公開求人を紹介される場合もある |
応募書類の添削 | ・履歴書、職務経歴書等の添削 |
面接対策 | ・企業にアピールすべきポイントやその伝え方 ・的確な受け答えの仕方 ・面接を受ける企業ごとに対策してもらえる場合もある |
日程交渉 | ・面接日の日程交渉 |
内定後のフォロー | ・入社日の調整 ・入社手続きのサポート ・入社前後の不安や疑問の相談 |
退職サポート | ・円満退職に向けたアドバイス ※退職代行のようなサービスではない |
転職エージェントの利用料金
転職エージェントはほぼ全てが無料で利用できます。
これは職業安定法という法律で、有料職業紹介事業者は原則として「求職者からは手数料を徴収してはならない」(第32条の3第2項)と定められているからです。
「ほぼ」って言うことは、有料のサービスもあるの?
代表的なサービスだと、ビズリーチが一部コンテンツを有料としています。
転職エージェントの利益構造
無料で利用できるのはありがたいけど、サービスの質とか大丈夫?
主な転職エージェントは採用が決まったときに企業から成功報酬を受け取っており、その相場は年収の30~35%と言われています。
年収500万の人材を紹介すれば、約150万の報酬ということですね。
内定後の辞退や、入社したけどすぐに辞めた場合はどうなるの?
この場合は報酬額の全額、または一部返還するのが一般的です。
このことから求職者が抑えておきたいポイントは以下の4つ。
- 求職者は無料で利用できるが、サービスの質に心配はない
- エージェントは高年収を期待できる人材に力を入れたい
- エージェントは内定後までサポートをする理由がある
- 給与交渉は遠慮する必要がない
転職エージェントのジャンル
転職エージェントは大きく分けて2つのジャンルに分かれます。
- 総合型
- 特化型
それぞれ解説します。
総合型
総合型最大の特徴は、求人の網羅性です。
世代・地域・職種を問わず、幅広い求職者を対象としています。
代表的な総合型転職エージェントは以下のとおり。
希望の職種が決まっていない人、転職を思い立ってすぐの人におすすめです。
特化型
特化型はその名の通り、何かのジャンルに特化したサービスです。
職種に特化するパターンが一般的ですが、地域や世代、未経験者に特化したサービスなどもあります。
特化型を利用する最大のメリットは、エージェントの特化ジャンルに対する知識の深さです。
また、企業との信頼関係が構築されている場合も多く、結果的に求職者とのミスマッチが少なくなります。
以下は特化ジャンルの一例です。
ジャンル | サービス名 |
事務職特化 | バックアップキャリア |
ゲーム業界特化 | Hiraku agent |
ブライダル特化 | ブライダルビズ |
IT/Web特化 | レバテックキャリア |
地方特化 | ヒューレックス |
飲食特化 | フーズラボ |
転職エージェントの賢い使い方8選
- 複数に登録する
- 複数に登録していることを伝える
- つまらない見栄を張らない
- 熱意を伝える
- 合わないエージェントは変えてもらう
- 面接後に連絡を入れる
- 面接後にフィードバックをもらう
- 給与交渉をしてもらう
それぞれ解説します。
①複数に登録する
転職エージェントはひとつに絞らず複数に登録します。
具体的には「総合型1~2つ、特化型3~4つ」くらいが目安です。
たくさんのエージェントとのやりとりが面倒という場合でも、総合型と特化型ひとつづつは最低登録しましょう。
複数に登録することのメリットは以下の通り。
- より多くの求人に出会える
- 複数のキャリアアドバイザーからのアドバイスを得られる
- 相性の良いエージェントと出会える可能性が上がる
総合型は、とりあえずリクルートエージェントは確実に登録しておきましょう。
業界最大手であり、求人数・支援実績共にNo.1。
最初に登録するサービスとして最適です。
そこから、希望するジャンルの特化型にも登録をしていきます。
総合型のエージェントとやり取りしていく中で、興味のあるジャンルが増えていった場合は、さらに追加して登録をしていきます。
②複数に登録していることを伝える
転職エージェントは主に成功報酬で利益を得ており、転職のサポートだけでは報酬を得られません。
これは言い換えると、採用までいたらなければどれだけ手厚くサポートしていてもただ働きになるということ。
複数のエージェントに登録していることを伝えることで競争心を煽り、手厚いサポートを引き出しましょう。
③つまらない見栄を張らない
あなたの現状や気持ちは包み隠さず正直に答えましょう。
中には言いづらいことや、見栄を張ってしまいたくなることもあるでしょう。
しかし、本当の気持ちを伝えないままではあなたにマッチした求人は見つかりません。
転職は今後の人生を変える大きな決断。
本当の気持ちを伝えず、妥協した仕事選びをしてしまうと後々大きな後悔が残ります。
見栄やプライドは一度置いて、素直な気持ちで自分に適した仕事を探していきましょう。
④熱意を伝える
いかにあなたが転職に向けて前向きに考えているか、その熱意を伝えていきましょう。
繰り返しになりますが、転職エージェントは採用まで導いてはじめて報酬を得られるビジネスです。
ですので
- 転職の意思が低い
- とりあえず登録してみた人
このように見られてしまうと、親身になった対応が期待できなくなります。
熱意の伝え方がよくわからないという人はとりあえず以下の2点を徹底してください。
- メールには必ず返信する
- 面談などの約束は必ず守る
社会人として当たり前のことなのですが、意外と出来ていない人が多いです。
このような当たり前のことを最低限徹底し、熱意を伝えることができれば、条件の良い非公開求人を紹介してもらえる可能性もあります。
⑤合わないエージェントは変えてもらう
転職が成功するまでの期間は3ヶ月~半年、応募社数は平均20社などと言われています。
これだけの期間を二人三脚で活動していくので、担当のエージェントとの人間的な相性は重要です。
具体的に変更を検討するべき特徴には以下のようなものがあります。
- 希望にあった求人を紹介してくれない
- メール等のレスポンスが遅い
- マナーや接し方など、性格的な相性がよくない
変更の依頼はメールで伝えるのがもっともスムーズ。
具体的な依頼文は「転職エージェント 担当変更」などで検索すれば例文が出てくるので参考にしてください。
⑥面接後に連絡を入れる
採用面接が終わったあとは、担当のエージェントに連絡を入れておきましょう。
具体的には
- 面接時に伝えきれなかったこと
- うまく行かなかった部分
を伝えればOKです。
エージェントは、求職者が面接を行ったあとに必ず企業の担当者とやり取りをするので、面接時のフォローをしてもらえる可能性があります。
⑦面接後にフィードバックをもらう
担当のエージェントは面接後に企業の担当とやり取りをするので
- どのような印象だったか
- 気になる点はなかったか
- 足りないと感じた点
などの企業が面接時に感じたことを知っている可能性は高いです。
これらフィードバックをもらい、次の面接にどんどん活かしていきましょう。
自分からフィードバックを催促することで熱意を伝えることにも繋がります。
⑧給与交渉をしてもらう
採用が決まったら給与交渉をしてもらいましょう。
もちろん自分で行っても良いのですが、給与交渉にはコツがあります。
エージェントは言わばその道のプロなので、基本的にはお任せしたほうが良いです。
エージェントとしてもあなたの給与が上がれば報酬が増えるので、双方にメリットがあります。
遠慮なくお願いしましょう。
【体験済】転職エージェントの利用の流れ
ここでは筆者も実際に利用した、業界最大手のリクルートエージェントを元に解説します。
基本的にどこの転職エージェントを利用しても大まかな流れは一緒です。
- 申し込み
- 面談日程の連絡
- キャリアアドバイザーとの面談
- 求人紹介、書類添削
- 応募、面接
- 内定、退職、入社
それぞれ解説します。
①申し込み
転職エージェントの申し込みフォームに必要事項を入力し、申込みを完了させます。
ここでは基本的な転職条件、面談の希望日などが主な内容になります。
②面談日程の連絡
申し込みが完了すると、面談の日程が電話やメールで来ます。
この時点で職務経歴書の作成ができるようになっているので、面談日までに終わらせておきましょう。
③キャリアアドバイザーとの面談
面談は主に対面か電話で行われます。
面談の内容は
- キャリアの棚卸し
- 転職の目的や希望条件の確認
- 方向性のすり合わせ
などで、この情報をもとに求人紹介や、転職スケジュールを立てて行くことになります。
④求人紹介・書類添削
面談での内容をもとに求人紹介が始まります。
この流れの中で履歴書や職務経歴書の添削や、面接対策などが実施されます。
⑤応募・面接
応募したい企業が決まったら、キャリアアドバイザーが企業に推薦します。
面接の日程などもキャリアアドバイザーが調整してくれるので、在職中の転職活動でも安心です。
⑥内定・退職・入社
内定が決まったら、入社の準備です。
入社日の調整はもちろん、退職に向けたアドバイスや入社に伴う手続きもサポートしてくれます。
このとき給与交渉も合わせてお願いしておきましょう。
まとめ
転職エージェントは無料で利用できる求職者の協力なサポーターです。
転職活動に関わるあらゆることを手厚くサポートしてくれます。
転職エージェントの賢い使い方8選は以下の通り。
- 複数に登録する
- 複数に登録していることを伝える
- つまらない見栄を張らない
- 熱意を伝える
- 合わないエージェントは変えてもらう
- 面接後に連絡を入れる
- 面接後にフィードバックをもらう
- 給与交渉をしてもらう
まずは総合型のエージェントに登録し、希望するジャンルの特化型にも登録していきましょう。
総合型のエージェントはリクルートエージェントがおすすめ。
業界最大手で、求人数・支援実績ともにNo.1です。
特化型エージェントはジャンル別に以下の記事にまとめています。
合わせて確認しておきましょう。
転職エージェントは求職者の強力なサポーター。
賢く利用し、あなたにマッチした転職先を掴みましょう。