HSPとトラックドライバーの相性はどう?
トラックドライバーは未経験からでも働いていける?
結論から言うとHSPとトラックドライバーは相性が良いです。
この記事では、厚生労働省jobtagの情報をベースに、独自に実施した調査内容を追加して答えていきます。
筆者自身も内向型HSPの特性を持ち、HSPが心豊かに働ける方法を模索し発信し続けています。
最後まで読むことでHSPの適職を知り、ストレスフリーな生活を実現できます。
目次
HSPとトラックドライバーの相性・注意点
相性の良いところ | 注意点 |
・ひとりの時間が長い ・空間のカスタマイズが出来る ・ルーティーンが多い ・安全運転が得意 ・時間配分に融通がきく ・人に監視されない ・売上ノルマが無い ・マルチタスクが必要無い | ・体力勝負な面がある ・時間に追われる場合がある ・長時間労働になる場合がある ・勤務時間が不規則になる場合がある ・アルコールの摂取管理が超重要 |
それぞれ解説します。
ひとり時間が長い
トラックドライバーの仕事の大部分は「運転」なので、業務のほとんどの時間をひとりで過ごすことになります。
HSPにとって気を使う相手がいないひとり時間が長いのは非常に働きやすい環境です。
空間のカスタマイズができる
勤める企業によって違いはありますが、車内のカスタマイズはある程度自由があります。
軽い芳香剤の設置や、小さな癒しグッズを置く程度であれば大抵の場合問題ないです。
誰かに気を使うことなくカスタマイズできるので、HSPなあなたが働きやすい空間を自分で作っていくことができます。
ルーティーンワークが多い
ルーティーンワークを得意とするHSPは多いです。
繰り返しの作業を正確にこなし、さらに効率化していくことも得意なので、HSPはルーティーンワークとの相性は抜群です。
業務効率化ができれば「考える時間」を減らすことにも繋がるので、心をリフレッシュさせる余裕も生まれてきます。
安全運転が得意
HSPの「違和感を察知する能力」や「危機管理能力」は安全運転をする能力に活きてきます。
特に車体の大きいトラックを運転するということは、事故を起こしてしまったときのリスクも大きいので、安全運転は最重要事項のひとつです。
時間配分に融通がきく
トラックドライバーの主な仕事は、決められた日時までに荷物を配送すること。
納期さえ守れていれば、ルートの選択や配送順序などはドライバーに委ねられる場合がほとんどです。
休憩時間も自由に選ぶことが出来るので、自分のペースで働いていくことができます。
人に監視されない
人に見られていると緊張してしまい、本来の能力が発揮できないというHSPは多いです。
「上手くやらなくては……」
「失敗するところを見せられない……」
このようなプレッシャーを感じずに働いていけるのは、HSPにとって大きなメリットですね。
トラックドライバーの仕事はほとんどの時間をひとりで過ごすので、人の目を気にする必要はありません。
売上ノルマがない
HSPが仕事で疲弊する大きな要因のひとつに「ノルマに対するプレッシャー」があります。
トラックドライバーの仕事は、決められた荷物を配送しきるという意味ではノルマがあるものの、売上や成果に対するノルマはありません。
計画的な準備を怠らなければ、HSPにとって難しい業務ではないでしょう。
マルチタスクが必要ない
トラックドライバーの仕事にマルチタスクは必要ありません。
複数件の配送を同時に行うことはありますが、多くの場合で事前に当日分の配送先は知らされているので、事前にルート構築をしておけば問題にはなりません。
体力勝負な面がある
長時間の運転、荷下ろしが必要という点でトラックドライバーの仕事は体力が必要です。
ただし、極端な力仕事が多いというわけではないので、普通程度の体力があれば務まります。
時間に追われる場合がある
配送件数が多い日などは、時間に追われてしまう場合があります。
荷物の配送には締切の日時が指定されている場合も多いので、遅れるわけにはいきません。
事前に適切なルートを構築したり、場合によっては早い時間から出発するなどの対策をとれば、落ち着いて配送をすることができるでしょう。
急ぎすぎるあまり、スピードの出しすぎなどは違反・事故の元です。
どうしても間に合わない場合などは必ず相手側に連絡をいれるなどの対応を取りましょう。
長時間労働になる場合がある
長距離トラックになると、長時間の運転が必要になります。
場合によっては泊まり込みになる場合もあるでしょう。
ただし、休憩のタイミングは自由があるので、適度にリフレッシュ休憩をしながら取り組んでいきましょう。
不規則な勤務時間
トラックドライバーの仕事は、指定された期日までに荷物を届けることがもっとも重要な要素です。
早朝や深夜から出発することが必要になる場合もあります。
アルコール摂取の管理が超重要
毎日車を運転するトラックドライバーは、摂取するアルコール量の厳格な管理が必要です。
お酒が抜けない状態では当然車の運転は出来ませんし、稼働ができなくなれば会社に損失を与えてしまいます。
最近ではスマホアプリで、摂取量から抜けきる時間までを管理できるものがあるので、活用していきましょう。
トラックドライバーの給料
厚生労働省jobtagによると、トラックドライバーの平均年収は485.3万円です。
日本の労働者の平均所得は458万円(国税庁令和4年分民間給与実態統計調査)なので、平均よりもやや高めということになります。
年齢別に見るとほぼ均等に割り振られており、若年層でも稼ぎやすいのが特徴的です。
実際の求人情報(令和6年11月調べ)
サービス名 | 詳細 |
ハローワーク | ・求人数2472件 ・25~30万くらいの求人が多い ・車両が大きくなるほどに給与が増えていくイメージ |
ドライバーズワーク | ・求人数511件 ・求人は主に東京近郊 ・30万以上の求人が多いが、東京の賃金ベースであることには注意が必要 |
リクルートエージェント | ・求人数80件 ・300~400万前後が多数。 ・エージェントの交渉により、初任給が高くなる可能性がある |
トラックドライバーの仕事の特徴
人との関わりの多さ | ★☆☆☆☆ |
未経験からの難易度 | ★★☆☆☆ |
仕事の自己完結度 | ★★★★★ |
平均年収 | ★★★☆☆ |
残業時間数 | ★★★☆☆ |
業務の時間的切迫度 | ★★★☆☆ |
ルーティーンワークの比率 | ★★★★★ |
残業時間に規制が出来た
2024年に労働基準法が改正され、トラックドライバーの残業時間に上限ができました。
具体的には年間960時間(月80時間)までとなり、労働環境は順次改善されていく見込みです。
トラックドライバーの仕事内容
- 荷下ろし・積込み
- 車両点検・整備
トラックドライバーの運転以外の業務は上記のように数多くあるわけではありません。
新しく覚えていくことが多いというわけでもないので、未経験からでも始めやすく、一度覚えてしまえばあとはルーティーン作業です。
未経験から目指せる?必要な学歴・資格
トラックドライバーを目指すのに、必要な学歴や実務経験はありません。
実際に働いている人の学歴分布を見てみると、学歴不明を除いた高卒以下の割合は85.1%。
また、業務に就くにあたり実務経験が必要かというアンケートの結果を見ると「一ヶ月未満」と答えた割合は82.4%でした。
ただし、就業するに当たり必要な資格はあります。
まず、普通自動車第一種運転免許が必須です。
大型の車両を運転する場合には、さらに相応の免許が必要になります。
以下に主要な免許をまとめました。
車両サイズ | 取得期間 | 費用 | |
普通免許 | ・最大積載量2t未満 ・車両総重量3.5t未満 | 2~3ヶ月 | 30万程度 |
準中型免許 | ・最大積載量2~4.5t未満 ・車両総重量3.5~7.5t未満 | 3~7週間 | 17万程度 |
中型免許 | ・最大積載量4.5~6.5t未満 ・車両総重量7.5~11t未満 | 4~8週間 | 20万程度 |
大型免許 | ・最大積載量6.5t以上 ・車両総重量11t以上 | 4~8週間 | 30万程度 |
※取得期間・費用は普通免許を所持している場合
※車両サイズは取得時期により異なる場合がある
免許の取得にはどれも高額な費用がかかりますが、免許の取得を支援してくれる会社も多数あります。
未経験でこれから免許を取得したい方はこのような制度がある会社を選びましょう。
トラックドライバーの今後の需要
トラックドライバーは2024年の法改正により、残業時間に上限が設けられました。
そのため、人手不足になっていくことが予想され、未経験者でも積極的に採用されていくことが見込まれています。
労働環境も改善が進んでいくので、求職者にとって大きなプラス要素になっています。
トラックドライバーはこんな人におすすめ
- 運転が好きな人
- 体力に自身がある人
- ルーティーンワークが苦にならない人
- 自己管理が得意な人
トラックドライバーは会社から離れひとりで業務を行っていくので、自己管理ができないと務まりません。
その日のルートを一度構築してしまうと、あとは難しいことを考える必要がないので業務に集中して取り組むことができます。
一方で、安全運転が必須な仕事の性質上、短気な人には向いていない職業です。
渋滞や割り込みなどで気分を害してしまう人は注意が必要です。
トラックドライバーの転職におすすめのサービス
ドライバーズワーク
サービス名 | ドライバーズワーク |
対象年代 | 全年齢 |
対象地域 | 東京、神奈川、埼玉、千葉 |
掲載ジャンル | トラックドライバー |
公式ページ | https://logi.drivers-work.com/ |
特徴 | ・未経験者に強い |
リクルートエージェント
サービス名 | リクルートエージェント |
対象年代 | 全年齢 |
対象地域 | 全国 |
掲載ジャンル | 網羅的 |
公式ページ | https://www.r-agent.com/ |
特徴 | ・求人数業界ナンバーワン ・成約実績業界ナンバーワン ・転職サービス、ツールが豊富 |
条件を伝えると幅広いジャンルで仕事を紹介してくれるので、さまざまな職種にも視野を広げられます。
ハローワーク
サービス名 | ハローワーク |
対象年代 | 全年齢 |
対象地域 | 全国 |
掲載ジャンル | 網羅的 |
公式ページ | https://www.hellowork.mhlw.go.jp/index.html |
まとめ
トラックドライバーの平均年収は485.3万円で、日本人の平均年収よりもやや高めの水準です。
2024年の法改正により残業時間に上限が設けられたため、労働環境は改善され未経験者でも積極的に採用が進んでいます。
トラックドライバーの転職には、特化型サービス「ドライバーズワーク」の利用がおすすめ。
ただし、求人が東京近郊に偏っているのでリクルートエージェントなどの総合型転職サービスも合わせて利用しましょう。