HSPでもストレス無く働ける仕事に転職したい
そもそもHSPと相性の良い仕事って具体的にどんなの?
HSPが適職に転職するにはどうしたらいい?
この記事ではこのような疑問を解決していきます。
筆者の僕は転職を3回経験。
30代半ばで自分が内向型HSPであることを知り、転職の原因がHSPの気質から来ているものと気が付きました。
そんな自分の経験から、HSPが正社員としてストレスなく働いていける適職を見つけ、転職に向けた行動を開始するための方法を解説していきます。
この記事を読むことで、仕事のストレスから開放され、趣味や家族との時間を心から楽しめる毎日が一歩近づきます。
目次
HSPが正社員に転職するメリットデメリット
まずはHSPが正社員で働いていくことのメリットとデメリットを知りましょう。
あなたのライフスタイルや環境次第では、正社員で働くことが最善ではないかもしれません。
メリット | デメリット |
・収入が安定している ・家族や世間からの理解が得られやすい ・長期的な雇用が見込める | ・入社してみないと分からない部分が多く、ストレスリスクが高い ・自分に適した職場を見つけるハードルが高い |
それぞれ解説していきます。
メリット① 収入が安定している
正社員で働くもっとも大きいメリットのひとつが安定した収入です。
特に心配性なHSPですので、毎月決まった金額が得られる正社員は心の平穏にも繋がります。
また、多くの場合社会保険に加入できるので、急な病気や怪我などで休業を余儀なくされた場合でも安心です。
メリット② 家族や世間からの理解が得やすい
多様な働き方が広く認知されてきた昨今ではありますが「正社員こそ正義」という考え方がまだまだ根強いのが現実です。
特に、家族を養う立場である場合などで転職を望む場合は、正社員を目指すのがもっとも理解を得るのにスムーズでしょう。
他にも、正社員は社会的信用も得られやすいので、車や家を購入する際のローンの審査にも有利です。
メリット③ 長期的な雇用が見込める
一般的に正社員は非正規雇用に比べ長期雇用が望めます。
例えば派遣社員の場合だと、同じ職場で継続して働ける期間は3年と法で定められています。
契約社員やアルバイトに関しても、多くの場合で雇用期間を定めた雇用契約が交わされるので、業績悪化などの原因で契約更新がされないリスクがあるでしょう。
企業としても、もっとも自社に利益をもたらすであろう人材を正社員として雇用しているわけなので、契約解除のリスクはもっとも低いです。
デメリット① ストレスリスクが高い
HSPにとって適した仕事なのかどうかは、その業種を深く理解することで大部分は事前に分かります。
一方で、職場環境や人間関係については入社してみないと分からない部分がほとんどです。
例えば以下のようなものが挙げられます。
- 強すぎる光などの視覚的な不快感
- オフィス内や同僚などの嗅覚的な不快感
- 周辺環境の雑音や同僚の話し声などの聴覚的な不快感
- 強すぎる仲間意識や派閥的なグループなどの人間関係の相性
このようなHSPが苦手と感じる要素は、事前に確認することが難しく自分の力での改善が難しいです。
デメリット② 自分に適した職場を見つけるハードルが高い
あなたに適した仕事を探すことが出来ても、そこで雇用してもらえるかどうかは別の話し。
正社員での雇用は非正規雇用に比べて内定の難易度が上がります。
望んだ仕事に就くために、資格の取得や根気強く探し続ける時間が必要になる場合もあるでしょう。
転職は人生にそう何度もない大きな決断ですので、焦らずじっくりと取り組みましょう。
HSPが働きやすいと感じる仕事の特徴
向いている仕事の特徴 | 理由 |
自己完結型の仕事 | 他者とのコミュニケーションを必要としない |
ルーティーンが多い仕事 | 考えすぎる特性を抑えられる |
ノルマや締切がない | プレッシャーを感じずに働けることで、本来の力を発揮しやすい |
精密さを求められる仕事 | 間違いの無い正確な仕事が得意 |
自分のペースで進められる仕事 | 心の余裕を確保できる |
HSPは働きやすいと感じる仕事には、上記のような特徴があります。
全てをクリアできる仕事を見つけるのは難しいので、自分の特性の強さと照らし合わせながら優先順位をつけて選ぶと良いです。
HSPが正社員転職を目指す注意点3つ
- 転職を繰り返すHSPは多い
- 異業種転職はハードルが高い
- 高収入を目指せる仕事は多くない
それぞれ解説します。
転職を繰り返すHSPは多い
繊細で敏感なセンサーを持っているHSPは、周囲の環境から影響を受けやすいです。
- 人に気を使いすぎてしまう
- 音や匂いなどの環境が合わない
- 増していく仕事のプレッシャー
転職を考え出す原因にはこのようなものがあります。
筆者の私も3回転職を経験しましたが、主に人間関係と仕事のプレッシャーが原因でした。
チームワークを必要としない自己完結型の仕事を選べれば、このような心配は少なくなります。
異業種転職はハードルが高い
最近自分がHSPだと知って、今の職種が向いていないことに気づいた。
他業種に転職したいんだけど、出来るかな?
未経験の異業種へ転職を目指す場合は、以下の3つのポイントが重要になります。
ポイント | |
年齢 | ・将来性のある20代なら未経験でも採用の期待が持てる ・30代からは即戦力となれる根拠を提示できるかが勝負 ・資格や実績が無ければ、初任給は低くなる |
資格 | ・30代以降は関連する資格の取得を推奨 ・関連する資格があれば初任給アップが期待できる |
実績 | ・他業種にも活かせる実績の棚卸しは必須 ・30代以降は資格、実績のどちらかはほぼ必須 ・関連する実績があれば初任給アップが期待できる |
基本的な考え方として、年齢が若いほど採用されやすく、年代が上がるにつれ採用難易度が上がっていきます。
30代からの転職であれば、実績か資格のどちらかはほぼ必須で、採用のされやすさと初任給に影響を与えていきます。
30代で資格は無いんだけど、家族がいるから収入は下げられない。
何かいい方法ないかな?
簡単に言うと、スキルを学んでキャリアアップに成功すれば、一部費用負担しますよという制度ですね。
どのようなスキルが学べるかは、経済産業省公式から確認してみましょう。
高収入を目指せる仕事は多くない
HSPの苦手を避けた仕事には、高収入を望める仕事は多くないです。
その理由は、HSPと相性の良い仕事はいわゆる「間接部門」と呼ばれる仕事が多く、会社からの評価を得づらい仕事になるからです。
HSPが正社員で高収入を目指していくためには、専門性の高い資格やスキルを取得していく必要があります。
具体的な職種はこのあと紹介していきます。
HSPと相性の良い職種16選
職業名 | 特徴 | 平均年収 |
検針員 詳しい情報はこちら | ・ガスや水道、電気などの検針を行う ・外回りのため体力を使う | 416万 |
警備員 詳しい情報はこちら | ・立ち仕事のため体力勝負 ・巡回業務が多く移動距離が長い | 376万 |
工場作業員 詳しい情報はこちら | ・工場内の搬出入や製造など、雇用先により業務内容はさまざま ・フォークリフトの免許があると就業しやすい場合がある | 340万 |
タクシードライバー 詳しい情報はこちら | ・閉鎖空間を顧客と共有するが、密なコミュニケーションが必須なわけではない ・歩合制度を導入している場合が多い | 419万 |
トラックドライバー 詳しい情報はこちら | ・積み込み、荷下ろしなど運転以外の業務がある ・時間管理、ルート管理が必要 | 485万 |
施設清掃員 詳しい情報はこちら | ・ルーティーンワークが多い ・清掃ルート、手順など覚えることが多い | 278万 |
新聞配達員 | ・早朝の勤務が必要 ・悪天候でも休めない ・雪国では特に冬場の配達がきつい | 393万 |
自販機の補充員 | ・積み込み、荷下ろしなど力仕事が求められる ・商品POPやデコレーションなどの販促業務が必要になる場合がある | 393万 |
経理事務 | ・就業には簿記などの資格が求められる場合がある ・決算期などは残業が増える傾向にある | 484万 |
一般事務 | ・業務内容が幅広い ・規則的な時間で働ける ・残業が少ない | 510万 |
プログラマー | ・スキルの習得に時間が必要 | 557万 |
Webデザイナー | ・フリーランスや在宅ワークを目指せる | 509万 |
税理士 | ・税理士資格が必須 ・取得までの学習時間4000時間ほど | 746万 |
公認会計士 | ・公認会計士資格が必須 ・取得までの学習時間3000時間ほど | 746万 |
司法書士 | ・司法書士資格が必須 ・取得までの学習時間3000時間ほど | 1121万 |
社労士 | ・社会保険労務士資格が必須 ・取得までの学習時間1000時間ほど | 947万 |
HSPが転職活動を始める準備3ステップ
- 必要な収入を計算
- 自分にあった仕事の輪郭を掴む
- 転職エージェントに登録
それぞれ解説します。
①必要な収入を計算
まずは現在の家計の収支を確認しておきましょう。
ここをベースに、今後の収入の許容範囲を考えていきます。
基本的な考え方として
- 高収入を目指す場合は専門的な資格、実績が必要
- 専門性が下がるのと比例して収入が下がっていく
と、なります。
異業種転職で高収入を得るには、相応の学習期間が必要になる点は抑えておきましょう。
②自分にあった仕事の輪郭を掴む
あなたに適した仕事を探すために、以下の3ステップを実施しましょう。
このステップを実施することで、あなたに適した仕事の輪郭が浮かび上がってきます。
- HSPという枠組みでの理解
- あなた個人の自己理解
- 第三者からの目線
まずはHSPという大きな枠組みでの理解です。
同じHSPという属性の人たちがどのようなことに困り、悩んでいるのか。
反対に、どのように特性を活かしているのかを知ることで、今まで気がついていなかった新たな自分を知れる可能性があります。
HSPを理解し対処していくのに「気がつきすぎて疲れるが驚くほどなくなる繊細さんの本」はおすすめです。
次に、あなた個人に対する理解を深めること。
同じHSPと言えどその特性の強さは人それぞれです。
あなたにとって「絶対に避けたいこと」「出来れば避けたいこと」を書き出してリスト化してみましょう。
最後に、第三者目線を持つこと。
具体的には、適職診断の利用をおすすめしています。
ミイダスが無料の適職診断を提供しているので、利用してみてください。
診断は15分くらいで終わりましたよ!
③転職エージェントに登録
転職活動には転職エージェントの利用を強くおすすめします。
理由は以下の通り。
- 求人検索の時短ができる
- 企業の内部情報を知れる可能性がある
- 非公開求人に応募できる
- 書類、面接の通過率が上がる
- 自分の想定外の分野にも出会える
- ほぼ全てが無料で利用できる
これだけのメリットを無料で利用できるので、基本的に利用しない理由が無いです。
転職活動の期間は平均3ヶ月~半年、成功までの応募社数は20社とも言われています。
これだけの期間と数をひとりでこなしていくことの大変さは容易に想像がつくかと思います。
これといった大きなデメリットもないので、転職を考え始めたらひとまず登録しておきましょう。
HSPの転職エージェントの上手な使い方
- 複数に登録する
- 合わないエージェントは変えてもらう
- 正直に話す
それぞれ解説します。
複数に登録する
転職エージェントはひとつに絞らず複数に登録しましょう。
求人数やエージェントの質など、あなたにマッチした転職エージェントを見つける必要があるからです。
転職エージェントは大きく分けて「総合型」と「特化型」に分けられます。
それぞれの特徴は以下の通り。
総合型 | ・求人数が多い ・職種が豊富 ・幅広い求職者に対応している |
特化型 | ・地域、職種に特化した求人がある ・業界や企業に対する知識が深い |
まずは総合型の転職エージェントに登録し、ある程度希望が固まってきた時点で特化型にも登録をしましょう。
複数のエージェントに登録することで、あなたにマッチした求人を見つけやすくなります。
以下は各転職エージェントの一例です。
分類 | サービス名 |
総合型 | リクルートエージェント |
総合型 | パソナキャリア |
総合型 | doda |
事務職特化 | バックアップキャリア |
ゲーム業界特化 | Hiraku agent |
ブライダル特化 | ブライダルビズ |
IT/Web特化 | レバテックキャリア |
地方特化 | ヒューレックス |
飲食特化 | フーズラボ |
合わないエージェントは変えてもらう
転職活動の期間は平均3ヶ月~半年、成功までの応募社数は20社とも言われています。
決して短くない期間を、担当のエージェントと二人三脚で転職活動をしていくことになるので、人間的な相性は重要です。
合わないエージェントとのやり取りを長く続けてしまうと転職活動自体がストレスになってしまい、継続困難になってしまうことも考えられます。
特に気づかい屋さんのHSPですので、余計なストレスは抱えたくないですよね。
相性が悪いと感じた場合は、遠慮なく担当の変更をお願いしましょう。
正直に話す
あなたの現状や気持ちは包み隠さず正直に答えましょう。
中には言いづらいことや、見栄を張ってしまいたくなることもあるでしょう。
しかし、本当の気持ちを伝えないままではあなたにマッチした求人は見つかりません。
転職活動は人生でそう何度も出来ることではありません。
「すべきではない」と言ったほうが正しいかもしれませんね。
今後の人生を変える大きな決断なので、仕事選びを妥協してしまうと後々大きな後悔が残ります。
見栄やプライドは一度置いて、素直な気持ちで自分に適した仕事を探していきましょう。
HSPが転職のときに条件に合う求人が無い場合の対処法3つ
- 条件を満たせるように勉強
- 副業で補う
- 持っているスキルをズラして考える
それぞれ解説します。
①条件を満たせるように勉強
もっとも王道のパターンがこれでしょう。
現在のあなたのスキルで希望した仕事に就けなければ、スキルを磨けば良いのです。
具体的には資格の取得がおすすめです。
あなたのことを全く知らない企業が採用するかどうかを決めるわけなので、第三者からの証明となる資格は大きな武器になります。
逆に「◯◯について1年勉強しました」などはその証明をすることが難しく、企業にとって採用の決め手となる可能性は低いです。
スキルや資格の習得には経済産業省が実施しているリスキリング支援事業の利用がおすすめ。
スキル習得の費用を国が一部負担してくれるので、利用しない手はないです。
どのようなスキルを学べるかは、経済産業省公式から確認してみましょう。
②副業で補う
自分に合いそうな仕事は見つかったけど、給料が安いな……
このような場合は副業を検討してみましょう。
副業で補うメリット・デメリットは以下の通り。
メリット | デメリット |
・自己肯定感が上がる ・選べる仕事の幅が広い ・独立を目指せる | ・税金管理が必要になる ・稼働時間が増える |
HSPにとって副業をすることのもっとも大きなメリットは自己肯定感が上がることだと私は考えています。
本業以外の収入があれば、心に余裕を持って働くことができますし、自分の自信にも繋がります。
ただし、当然ですが本業以外の時間も働くことになるので、トータルの稼働時間が増えてしまうのが最大のデメリットでしょう。
副業の選び方は
- 必要な稼ぎ
- 将来的に独立を目指すか
で、変わってきます。
大きな稼ぎを目指せばスキルの習得に時間がかかりますし、簡単にできるものは稼ぎの上限が低いです。
HSPにおすすめの副業は以下の記事に詳しくまとめているので参考にしてください。
③持っているスキルをズラして考える
異業種だと希望の収入がもらえない
だけど、転職は早くしたい。何かいい方法はないかな?
このような場合はすでに持っているスキルをズラして仕事を探してみましょう。
前提として、筆者は飲食店の従業員として働いています。
飲食店で働いていてきつかったことは以下のようなことでした。
- 客商売はイレギュラーの連続
- 従業員との人付き合いに疲弊する
- 自分のペースで仕事ができない
同じ業種に転職してもこのような問題は解決できません。
なので「料理」というスキルを軸にズラして考えた結果、現実的にできそうな仕事がいくつか考えつきました。
- 飲食店の商品開発部門
- 弁当や惣菜などの仕出し屋
- 給食センター など
全ての問題を解決できるわけではないですが、いくつかのストレス要素を排除できそうでした。
結果的に筆者は転職にはいたりませんでしたが、会社内の仕出し部門へ異動することができました。
しかし、転職を目指す場合でも考え方は同じです。
自分の苦手な要素を書き出し、すでに持っているスキルを活かした別の仕事を見つけることが出来れば、あなたの希望にあった仕事が見つけやすくなります。
HSPが働きやすい環境の作り方
理想の仕事が見つかり転職に成功したとしても、何のストレスもない完璧な職場というケースは少ないでしょう。
少なからず自分に合わない部分があるのは仕方のないことです。
ここでは、HSPが働きやすい環境を作るための方法を解説していきます。
これを実践することで、もしかすると転職が必要なくなる可能性もあるので、出来ることからすぐに取り入れてみてください。
- 仕事はひとつづつ片付ける
- 自分の近くに植物を置く
- 人の仕事はやらない
- 環境整備をお願いする
- 人に頼る
- 失敗しても責めない
- 自己肯定感を上げる
- 通勤を快適にする
それぞれ解説します。
仕事はひとつづつ片付ける
HSPはマルチタスクが苦手なので、仕事はひとつづつ終わらせていきましょう。
でも、複数の仕事を同時に頼まれることもあるよね
このような場合には、期日を事前に確認し優先順位をつけてこなしましょう。
時間や作業過程で区切りをつけて、交互にこなしていくのも効果的です。
「今はこの作業をする時間」と区切りを持つことで、集中した効率の良い仕事ができます。
自分の近くに植物を置く
HSPの高い感受性は、植物からの癒やし効果を多分に受け取ることができます。
緑という色自体にも癒やし効果が期待でき、カウンセリングルームなどでも多く取り入れられています。
実際に、植物や自然に癒やされるというHSPは多いです。
人の仕事はやらない
HSPは本来の自分の仕事以外の業務を抱えてしまいがち。
理由は以下の通り。
- 断るのが苦手
- 困っている人を放っておけない
人から仕事を頼まれたときは「本当に自分がやるべきなのか」を一度考えましょう。
もしかすると相手は、面倒だから人に投げてしまおうとしているだけかもしれません。
本当に困っている場合でも、そもそも本人の不手際でこのような状況を生んでいるかもしれません。
なんでも安請け合いしてしまうと「都合の良い便利な人」になってしまい、面倒な仕事がどんどん降りかかってきます。
環境整備をお願いする
自分自身で解決が難しい問題は、改善をお願いしてみましょう。
例えば音や光、匂いに刺激を受けている場合は環境自体に問題があるので、自分の力では解決できないですよね。
席を変えてもらったり、違う芳香剤に変えてもらうくらいであれば、対応してもらえる可能性は高いです。
でも、自分のためだけに変えてもらうのはちょっと言いづらい……
確かに少し気の引けることではありますが、結果的に業務効率が上がるのであれば双方にメリットがあります。
思い切って相談してみましょう。
人に頼る
自分が苦しいときは人の力を借りましょう。
仕事には、時間をかけて考えても解決しない問題というのもあります。
あなたにとっては難しい問題でも、人によっては簡単に答えを出せることもあります。
なにより、一緒に考えてくれる仲間がいるというだけでも、心が少し軽くなります。
失敗しても責めない
完璧主義なHSPは、ひとつの失敗でひどく落ち込んでしまうことがあります。
「失敗は誰にでもあることだから」と優しい言葉をかけられても、簡単には立ち直れないのがHSPですよね。
ですので、少し考え方を変えてみてください。
どんな仕事でも、失敗の原因全てがあなたにあるわけでありません。
あなたが失敗してしまった原因は「あなたの力量を見誤った上司の責任」でもあります。
ときには適度に責任転嫁してしまうことも、心の健康のためには必要なことです。
自己肯定感を上げる
自己肯定感が上がると自分に自信が持てるようになり、以下のようなメリットが受け取れます。
- 人に頼み事をしやすくなる
- 失敗を引きづらなくなる
- NOが言えるようになる
自己肯定感を上げたほうがいいのは分かってるんだけど、なかなか難しくて……
そもそも自己肯定感が低いと言われているHSPですから、簡単ではないですよね。
具体的に自己肯定感を上げる方法としては、資格の取得がおすすめ。
理由は、頑張った成果が分かりやすく得られるからです。
HSPにおすすめの資格は以下の記事にまとめてあります。
通勤を快適にする
人混みが苦手なHSPですので、朝の通勤ラッシュや車通勤時の渋滞にも苦痛に感じる人は多いです。
仕事が始まる前から疲れてしまっては業務効率も上がらないですよね。
通勤を快適にするために、以下のような方法を取り入れてみましょう。
- 早起きして通勤時間をズラす
- イヤホン、マスクなどで五感を閉じる
- フレックス制度を利用する
- 自然の多い道を選ぶ
HSPが働きやすい転職先の特徴
- マニュアルやルールが明確
- フレックス制度がある
- 音や光の刺激が少ない
- 在宅ワークができる
それぞれ解説します。
マニュアルやルールが明確
白黒思考の強いHSPは曖昧でグレーなことが苦手です。
ですので、明確なマニュアルやルールが設けられているほうが働きやすいと感じるでしょう。
フレックス制度がある
フレックス制度が利用できれば、朝の通勤ラッシュを回避できます。
また、睡眠時間が長くなりがちなHSPですので、朝の出社にこだわらなくて良いのも嬉しいですね。
音や光の刺激が少ない
HSPは五感の刺激に敏感なので、強すぎる音・光・匂いなど、避けられるものは避けるべきです。
オフィス勤務などでは事前に調査することは難しいですが、お客さんとして職場を見に行ける場合もあります。
可能な場合は積極的に事前調査をしておきましょう。
在宅ワークができる
在宅勤務ができれば、通勤のストレス・五感の刺激がまとめて解消できますね。
また、人間関係のストレスも少なく済み、通勤時間をプライペートに回せるので、休息時間も取りやすくなります。
HSPにとってメリットはかなり多いので、在宅ワークが可能な職場は積極的に応募していきたいですね。
HSPは正社員に向いてない?
HSPは正社員に向いてないって情報を見かけたんだけど、実際どうなの?
HSPが正社員に向いていないと言われる理由を調査すると、以下のような情報がありました。
- フルタイム勤務がきつい
- 責任やプレッシャーがきつい
疲れを溜め込みやすいHSPなので、勤務時間は短いにこしたことは無いですし、責任やプレッシャーも少ないほうが働きやすいことに間違いはありません。
ですが、そもそもストレスの少ない働きやすい環境であればフルタイムがきついと感じることはありません。
責任やプレッシャーに関しても、マジメで責任感の強いHSPですので、雇用形態が変わったから楽になるという単純なものではないでしょう。
ですので「HSPだから正社員は向いてない」というのは少し乱暴な考え方です。
これらは正社員であるかどうかに関わらず、解決策を考えるべき問題です。
正社員で働くことが全てじゃない
ここまでHSPが正社員転職を目指す方法を解説していきました。
しかし、正社員で働くことが必ず正解とは限りません。
あなたや、あなたの家族が幸せに生きていくための手段のひとつとして、正社員で働くという選択肢があるだけです。
実際に、2023年の日本の労働者の正規雇用の割合は62.9%に留まっています。(厚生労働省「正規雇用労働者と非正規雇用労働者の推移」より)
自分はどのような働き方をすれば幸せな未来を掴んでいけるのか。
今一度考える時間を設けておきましょう。
まとめ
HSPが適職を見つけ、転職を成功させるステップを解説してきました。
転職活動を始める3ステップは以下の通り。
- 必要な収入を計算
- 自分にあった仕事の輪郭を掴む
- 転職エージェントに登録する
自分にあった仕事の輪郭を掴むには
- HSPを理解する
- 自己理解を深める
- 適職診断を受ける
この3点を実践しましょう。
適職診断はミイダスがおすすめ。
転職エージェントはひとつに絞らず「総合型」「特化型」それぞれ最低ひとつづつは登録しましょう。
合わないエージェントに当たってしまったときは無理せず変更を依頼するか、同ジャンルの転職エージェントサービスに切り替えましょう。
HSPと相性の良い仕事はHSPと相性の良い職種16選にまとめました。
HSPと相性の良い仕事には、間接部門が多い・専門性が高いなどの理由から、希望の求人を見つけるハードルは高めです。
- スキルを習得する
- 副業で収入を補う
- ズラしのテクニックを使って仕事探す
などを実践して、条件の合う仕事を探していきましょう。
この記事の内容を実践すれば、自分に合った仕事を見つけ出し、転職に向けた行動を開始できます。
仕事のストレスから開放され、趣味や家族との時間を心から楽しめる毎日に向けて、一歩踏み出していきましょう。